2006年05月29日

NO.52-1:2006年公示地価

 国土交通省から2006年の公示地価が発表されました。三大都市圏の商業地が上昇に転じたのを始め、東京都では住宅地も上昇など、不動産投資や都心回帰などから、大都市圏では地価の下げ止まりから地価上昇に転じたのは、各報道の通りです。

 千葉県(首都圏)で不動産業務の現場にいる感触でも、地価の値下がりから値上がりに転じたのは実感しています。これまでは、利便性が良い・環境が良いが地価安定、それ以外が下げ止まりであったのが、現在は、利便性が良い・環境が良いが値上がり、それ以外が地価安定と、総じて値上がり局面の様相を示しています。

 この地価上昇傾向に、金利の先高感、消費税率アップなども加わり、この先に買いづらくなる要素が控えていることから、早めに住宅購入へ動いている方も多いと思います。

 しかし、この地価上昇傾向は、これから先も続くかは疑問で、購入環境や経済情勢などの影響で、上がり下がりを繰り返す、株式相場と同じような市場になると思われます。

 購入環境が悪くなれば、地価の上昇も止まり下がることも予想されますので、地価、金利、税制などの社会状況から購入を判断するのではなく、ご自身・ご家族の状況や計画から購入時期を考える方が正解です。

 もし今、購入するタイミングであり、資産価値としても考えるなら、地価が高く評価されている場所を選択するのが、何かの時のために良いかもしれません。

 ただ自宅としてだけ考えるなら、あまり「地名」や「地域」に囚われず、この地価・資産よりももっと大切な住まい・生活そのものを考えてみることが大事です。

 各報道は、この地価上昇の公示地価結果をデフレ脱却・経済繁栄という好意的な内容になっていますが、私個人は逆に暗く受け止めています。

 確かに企業や富裕層にとっては良いのかもしれませんが、個人には住宅が買いづらくなる・住まいそのもののクオリティが落ちる・住居費が高くなり家計に負担がくる・経済情勢が悪化した時に家計へ致命的な影響が出るなど、あまり良いことがない。

 商業地などは良いですが、住宅地は所得などとの比較から、果たしてこの地価が良いのか疑問です。地価上昇は土地の力を強め、その分だけ、建物や不動産会社の悪さを隠してしまいますから。

 最後に私が気に止めた公示地価データをお知らせします。

・利便性と環境から、浦安市、市川市、美浜区の住宅地で上昇

・つくばエクスプレスの影響で、流山市、守谷市の住宅地で上昇

・千葉県北西部での上昇地点は前年比4倍の226地点

・同じエリア(例:船橋)でも10%近い下落率の地点もある

 公示地価は過去追いの部分があるため、現在の市場傾向はさらに拍車がかかっていると思われます。

当初優遇か全期間優遇か

 ここ数日、ローンの組み方借り方についてのご相談が多くございました。今後の金利上昇が色濃く見えてきたことから、どういうローンを組むのが良いのか悩まれているのかと思います。そのうちの1例をお知らせしますので、ご参考にしてみて下さい。

[前提条件]

 ・期間35年 ・3,200万円 ・金利現状 ・固定終了後は3年固定

 ・月々均等のみ、ボーナス加算なし

 ・当初優遇はキャンペーン、全期間優遇は△0.8%+保証料なし

 ◇当初優遇パターン

 1.全額3年固定の当初1.1%→4年目以降2.0%

   月91,829円 →月104,825円→利息総額11,558,973円

  (→金利が1%上昇すると月120,463円)

 2.全額5年固定の当初1.7%→6年目以降2.0%

   月101,143円 →月105,368円→利息総額12,001,366円

  (→金利が1%上昇すると月120,187円)

 3.3年固定と5年固定の組み合わせ

   月96,485円→月105,096円→利息総額11,779,845円

  (→金利が1%上昇すると月120,325円)

 ◆全期間優遇パターン

 4.全額3年固定の当初1.6%→4年目以降1.6%

   月99,554円 →月99,554円

   →利息総額9,812,486円(さらに保証料約60万円減)

  (→金利が1%上昇すると月114,789円)

 5.全額5年固定の当初2.4%→6年目以降1.6%

   月112,689円 →月101,129円

   →利息総額11,167,925円(さらに保証料約60万円減)

  (→金利が1%上昇すると月115,694円)

 6.3年固定と5年固定の組み合わせ

   月106,121円→月100,341円

   →利息総額10,489,914円(さらに保証料約60万円減)

  (→金利が1%上昇すると月115,242円)

☆上記6パターンを下記項目で順位付けをしますと

  以下のような順になります。(見方:左側の方が良い)

 1.借入経費(利息や諸費用)の有利さ(お得度)

   4→6→5→1→3→2

   (金利1%上昇時:4→6→5→2→3→1)

 2.当初の負担の少なさ(家計の余裕度)

   1→3→4→2→6→5

 3.金利上昇時の負担の多さ(金利上昇リスク)

   4←6←5←2←3←1

 この順位付けの項目で何を重視するかで、どのパターンが良いのかが見えてきます。この結果は、固定期間の組み方や繰上返済、金利上昇の予測などにより変わることがあることを、予めご了承下さい。

 なお、全期間優遇の場合、保証料(初期諸費用)がないため、借入金額を減らすことができる可能性もあります。

≪平成18年4月1日発行≫ その他のバックナンバーはこちら
posted by preseek_shibata at 10:56| Comment(0) | TrackBack(2) | ニュースレター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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