≪日本経済新聞:平成20年10月21日≫
“タワー型マンション、若い夫婦に人気”
大型のタワー型賃貸マンションの人気が上がっている。東京の中心部に展望ラウンジや専用温泉など高級マンション並みの豪華な共用施設があるのに、家賃は近隣の低層の新築物件並み。景気低迷で賃貸住宅の成約数が落ち込むのをよそに、二十、三十代の夫婦などを中心に入居が進んでいる。都市部で高騰した分譲マンションの買い時を探ろうとするしたたかな消費者も増えている。
JR田町駅近くの物件は、豪華な共用施設が特徴だ。一方、月額家賃は37m2で13.9万円からで、26万円で約70m2の2LDKに住める。入居者は初めて住宅を購入する一次取得者層とみられる三十代が中心。「持ち家志向が薄くなり、便利な都心で良質な賃貸物件を求める人が増えている」
首都圏の居住用賃貸住宅物件の成約件数は八カ月連続で前年を下回っており、タワー型の大規模マンションの好調が際立つ。大規模賃貸物件は、ここ2−3年で急増し、規模の利点を生かしコストを抑え共用施設を充実させており、「お得感」のある物件が多い。
首都圏の分譲マンション販売は低迷が続く。不動産情報会社では「買い時を待つ消費者にとって、分譲並みの施設や仕様を持つ賃貸マンションは魅力的」と分析している。
近年急増した高層マンション。1年前頃までは眺望の良さと利便性などから人気を集め、高値で販売されていた。先日、レインボーブリッジを走っていて、東京湾に面した埋立地に高層マンションが乱立し、どのくらいの世帯が住んでいるのだろうと考えさせられた。
高層マンションは、とても華やかな面がある一方、ほとんどの人は高層マンションでの生活の経験がなく、眺望は期待通りだとしても、高層になることによる生活の影響などは想像できない。
ホテルとは違い、生活をする場所となるマンション。一時的な夢を叶えるために、高層マンションを購入してしまい、見えない生活への影響が現実になった時、簡単に住み変えるということはできない。
タワー型の賃貸マンションが増えることにより、高層マンションの生活体験ができるようになった。高額な高層マンションを購入する前に、一度、賃貸物件で体験してみることは、住まいの購入に役立つ。
高層マンションでの生活が気に入れば、その後、購入に動けばいい。もし、不自由さを感じるようであれば、購入する住宅を切り替えればいい。住み替えのし易さが賃貸の良さでもある。失敗してしまうリスクを考えれば、一時的な賃貸生活の家賃は決して無駄にはならないのではないか。
幸い、不動産下落局面(特にマンション)であることで、慌てなくてもよい情勢となっている。どうしても購入するなら新築というならば致し方ないが、今後、中古物件も大量に出回ることが予想されることから、しばらく賃貸で体験しても遅くはない。
ちなみに、高層賃貸マンションを新居に選んだ新婚さんは、近々、住み替えを考えているようである。この新婚さんは、夫婦としては接したことはないが、たまたま、ご夫妻それぞれと個別に面識があるので、機会があったら、高層マンションの住み心地を聞いてみたい。ただし、どこに住んでも二人一緒なら幸せ、なんて、うちのヨッシーみたいなオノロケを聞かされるかもしれないが。
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